[かけられた声>>40。呼ばれた名に、勢い良く顔を上げる。]
安!城!くん!
[知り合いに会えた、ただそれが嬉しかった。
顔覚え声覚え、名を覚えるのだって任せて欲しい。
同じ学校の1個下の爽やかに青春らしく運動部に所属していた安城くんだろう!確か委員会で一緒だったはずだ。覚えているとも、ええ!]
おは、おはよう〜〜……
[ひっくり返った声で挨拶のようなものを口にして、ガシとその肩を掴む。救世主よ!とでも言わんばかりに。]
いやもうアンジョーくんなんでそんな余裕なんすか!新学期!学校統合!さらば男子校の安らかな日々!緊張で朝から死にそうッスよ!
[肩に手をかけたまま、吐き出すように一息に嘆く。
中途半端な敬語も、年の差など関係ないのだ。コミュ障に使い分ける口調などない。
それにしても、口にすると余計に辛い。
想像するだけで今日から始まる日々が恐ろしすぎる。
ううううと再び唸る…が、相手がドン引いてようが、哀れみの目を向けようが、それに気付くことは、ない。]
(43) 2014/10/14(Tue) 13時半頃