[それは、オスカーから伝えられた言葉で。
だけどミームは、正直半信半疑だった言葉。
あの時、ミームはオスカーから誘惑されていた。それはそれは魅力的なその誘惑の言葉は、結局のところ嘘だったのか本当だったのかわからない。
ダメ押しのように伝えられたその言葉も、ミームを誘惑するための嘘かもしれなくて。
信じたかったから、だからこそ信じてはいけないとミームは自分に言い聞かせていたのだ]
ほ、本当、なのです……?
[だからミームは震える声で思わずそう聞き返して。
けれど、続く言葉にがばっと顔を上げた]
当たり前なのです! もう二度とごめんなのです!
[涙の残る顔で、精一杯怖い顔をしてみせる]
今度こそも何も、勇者様はずっと勇者様なのです!
今までもこれからもずっと勇者様なのです!
ミームが勇者様の傍にいるなんて、そんなのは当たり前なのです!
邪魔だって言われても知ったこっちゃないのです!
だって……、
(42) takicchi 2015/05/03(Sun) 17時半頃