[結局立ち去るまで、少女はこちらに気付かず>>41]
――ワタシは、何をしてるのだろうな。
[求めていた答えは、きっとあるのだが。
それを実際に求めることは、こちらの都合を押し付けるだけの、それこそ「独りよがりの傲慢」で。
かつての《天の堕慧児》……我が子と、彼女を重ねているだけの、無意味で無価値な自覚なき悪意]
堕天使の所業には、ある意味正しいのやもしれぬが、な。
[どうあれ、少女には"情"のようなものを抱いてしまった。
それはこの場では、無用にして無粋極まるもの。
けれどそれでも、願わくば。
少女と自身が戦う必要があるなら、それは一瞬でも長く後回しになればいいと思う。
――そこまで考えて、彼女が『クラリッサ』であるかどうかさえ確かめていないことに気付く]
聞ける状態でも無かったとはいえ、な。
[ここは争闘の場だ。この精神で本物の敵に出逢えば、それは容易く死に繋がるだろう。
意識を切り替え、改めて倒すべきモノを探す*]
(42) 2015/09/23(Wed) 00時半頃