[ しかしその答えに、"彼女ら"は不満であったよう。 ] 『……今日も使ってクレナイ。』 『ちゃるず、トモダチすくない。』 『ほこりかぶるの、キライ。』 『カイショーなし!』[ 羽ペンとインク壺が、ぎゃいぎゃい騒ぐのに苦笑して。 そんな言葉をつかうものじゃないよ、と窘める。 帰ったら、久しぶりに、誰かに宛てて書くから、と。 人付き合いの少ない男にとって、脳裏に思い浮かべられる人間など片手で足りる。 魔術師の末裔なんて与太吹く大男。>>10 美しいものに目のない赤毛の女性。>>25 その他諸々、浮かんでは消え、浮かんでは消え。 それに。 ]
(42) 2017/08/31(Thu) 20時半頃