[寂しい思いをさせたという言葉>>39に、うんうんと頷いた。
寂しかった。ずっと、ずっと寂しかった。
ミームがずっとがんばっていたのは、勇者様の命を貰ってしまったという使命感によるところが大きい。けれど、それだけじゃなくて。
がんばって、がんばって、一生懸命打ち込んでいないと、寂しくて寂しくてどうにかなってしまいそうだったのだ。
頭を撫でてくれる手。失くしたと思ったのは、そんな前のことでもないのに、懐かしくて、やっぱり涙が出てしまう。
こんなのはいけない。治療に集中しなくてはいけないのに。
名前を呼ばれて、涙を拭いながら返事をしようとして]
ふにゃっ!?
[抱き寄せられて、思わず変な声が出た。こんなのは全然返事じゃない。
うろたえたまま、勇者様の胸の中で、告白の言葉を聞く。
ぱちぱちと瞬いた]
(41) takicchi 2015/05/03(Sun) 17時半頃