[壁にいくつもの穴が開き、風通しが良くなった建物内は彼の立つ外側からでも見えるようになっていた。
奇襲、そして横に振る雨のような壁をも貫く弾丸によって普通ならば建物内の人間は全て抗いようもなく死ぬような破壊をもたらしている。しかし、少なくとも健在に見える影は2つあった。]
おいおい、マジかよ……。
[撃っている時に彼の視界は殆ど通っていなかったため、何をしていたのか確認できていないが、それでも単純に防いだという事実は認識できた。
最初に驚き。そして、その後に襲い来る焦り。逃げという選択肢が浮かんでは消える。
微かに残った冷静な思考が自身の出せる機動力と場面を照らし合わせ、不可能だと判断したのだ。
逃げを失った彼に出来ることは一つ、それは戦闘の続行。
自身のモノでは無い発砲音>>@3を合図に動き出し、通りに出ながらトリガーを引く。]
死ねぇええええ!!!!!
[今度の狙いは視界にいる一人の敵>>33に対してであり、銃口から飛び出す全弾が狙いの敵の辺りへと襲い掛かる。
その間に自身は通りに出ると、相手の視界から外れる様に移動する。もしも外れられるようならば近くの別の建物へ隠れることを狙ってのことだった。]
(41) 2014/12/12(Fri) 21時頃