面倒くさいが、楽しくもある。 何度も続ければ慣れもするし。[”天”に咎められぬほどの遊び方も覚える。 男はそう心の中だけで囁いた。>>38]誰もいなければ、ああ、俺は数には入らないけど”出たい”と想うだけで出られるさここはそういう場所だ。[飛び散った体液は、じゅわり、と溶解液のような音を立てながら男の衣服に穴をあけた。瞬きの間に衣服は元通りになる。男はこの場で唯一、使者としての恩恵を受けている。敵意が無い場合は傷が付かず、”時”が来るまでは他者より優位性をもつ”審判者”特権だったがそれは未だ誰も知らぬこと。大木をへし折る体液は蒸発したかのように消え失せた]
(41) 2015/09/18(Fri) 16時半頃