[寒くないかと問うたのに、その行動とはまるで正反対な、突然海水に浸かるという行為をして見せる彼女>>34の声と行動に吃驚する。
彼女は、たしか。]
……あー、ピッパ、さん。
だよ、ね…?
[とある事件からちょっとした有名人となった彼女の名前を、うろ覚えながら問う。会うのは初めてだろうか。いや、会ったことがあるのかもしれない。人をよく見て話さないから、このように会ったことがあるかとか、人の名前とか。なかなかに記憶できないのだろうか。
それでも、近くにいる彼>>37とは知り合いのようで。]
寒くは、ないよ。
おれにとっては、この風と太陽と海が心地いいくらいだ。
[ぱしゃ、ぱしゃ。
水の音を立てながら彼女のいる方へゆっくりと歩む。仮に転んで、"万が一"のないように。
ゆっくりと、ゆっくりと。
ジーンズのポケットから出した白いハンカチを。]
ほら、これ使って。足、拭きな。
[そう言って、革の手袋をした手で彼女に差し出せば、どのような反応をするだろうか。]
(41) 2015/04/06(Mon) 00時半頃