[そうしていると、帝がポツリと。もう一人の名前を呼ぶ>>34。]
………成田、か。
[「悪役と思えない」―――鷹谷が言っていたのはいつだったか>>3:135。
焦っていた気持ちでは理解が追いつかなかったが、今となっては彼の言いたいことは少しは、肚に落ちる気がした。
確かに彼も、顔を合わせなかったとはいえクラスメートの一員。自分たちと同じ、高校1年生に変わりはないはずだ。少なくとも鷹谷はそう考えたのだろう。
やれやれ、というように頭を掻いて……一つ溜息。
そうして、帝と同じ方向を向いて、目線だけを帝に向けて]
帝、提案がある。
僕たちは一度、鷹谷と3人で集まって話すべきだと思う。
多分、互いに殺せない僕達に今必要なのは………彼のような、考えだと思うんだ。
[この状況に巻き込まれたにも関わらず、成田に対しての恨み言は、結局一つも無かった、あの男。
今にしてみれば思う――そう思えなかったことが恥ずかしい、と。
だから、力を借りれるんじゃないかと、思った。]
(40) 2015/04/09(Thu) 17時半頃