ッハ、……、ッ中に?生きて、る?
ふふ、ッ、はぁ……いいですねえ、命が、2つも……
[あぶら汗の滲む額を拭い、血塗れの手で柄を掴み直す。木製の柄は水分を吸って、赤黒い模様を浮かび上がらせる。
止血する隙はない。じっとりと脚を濡らす血液に、どれだけ失えばアウトだったかと微かな記憶を掘り起こしながら。]
……僕は、あの人たちと、ここを出ます
あなたは、あなたの中で生きるサクラバさんと、心中しては?
[威勢よく殺してみろと叫ぶ李に、引き攣る表情筋を無理矢理笑みの形に切り替えて>>32。背側に携えたコンバットナイフの存在を思い出しながら、対峙する李との距離を目で測ろうか。
普段と同じように脚は動かない。跳ぶのも走るのも、おそらく上手くはいかないだろう。
それならば。]
お手伝い、させて、いた、っだき、ます、 よ……ッ!!
[言いながら、無事である方の脚を引き、シャベルの剣先を再びステップを踏み出す李に向けて。
叩き落されるか避けられるかわからないけれど、投げつけようと。]
(40) 2015/03/14(Sat) 17時半頃