[ほんの少しの自己嫌悪をとりあえず脇に置いておいて、膝に手を当てて立ち上がる。
自分一人が此処で騒いでどうにかなるような状況は既に通り過ぎてしまっているように思う。噂とは、そういうものだ。
ならば大元に直接掛け合うのが筋だろう。
どれ程自分の言葉が通るのか疑わしいものではあるが、最悪1日伸びれば事態が好転する切っ掛けにはなるかも知れない]
……あんまり、変な事考えないように。…快気祝いするんだろ?
…すいません、後は頼みます。
[前半はグレッグ、後半はシーシャへ向けて告げれば丘へ続く道を歩き始めた。
着く頃には辺りは暗くなってしまうだろうが、寄り道している間に結果が決まってしまう方が都合が悪い。
自分が切れるカードなんて自分と『血』だけだったが、それでも何もしないよりはマシに思えた。
引き止める声が掛かるなら振り返って、手を振るくらいはする筈**]
(40) 2013/09/07(Sat) 09時頃