[無残に着物を破かれ、体のほとんどを露出された亀吉。
近付けば、そけい部のいびつな紋様>>17が目に留まる]
――…… こ、 れ
[息を飲む。キルロイのと同じ、とは言えない。
なぜ、自分がキルロイのそけい部を見たことがあると訊かれたら、逃げ切れないからだ。
……まさか亀吉も。男を欲する身体になってしまったのだろうか。……キルロイの、ように。
破れた着物を引っ張り、露出した恥部と、そけい部の紋を隠した。
支えながら、上体を起こす。
エプロンを脱ぎ、コックコートも脱いで、シャツ姿になる。
脱いだコックコートを、裸の亀吉の肩にかけた。
どうせ、戦闘までしてしまったコックコートだ。衛生的に、もうこれを着て厨房に立つわけにはいかない。替えのものはいくらでもあるし。
それよりも、ここから移動するとして。上半身は良いが、亀吉の下半身を隠す衣類がないのが、問題だ。
忌々しい紋や、性器を晒しながら歩かせるわけにはいかない]
(40) 2016/06/11(Sat) 17時頃