[ 答えと呼ぶにはあまりにも曖昧な返答の数々は、塩の落ちる滑らかな音に混じって、ぽつぽつと続けられた。
スプスプイの語る身体構造>>7を、この目はまだ映したことがない。遠目で見た全身と、こうして見下ろす所々塗装の剥げた白い上部がすべてだ。
自由をすべて奪って地に己を縛り付けたならその姿を真正面から捉えられるかもしれないが、果たしてそれは叶えるべきことなのか。
結局何ひとつ答えを見つけられないまま、袋の白が少しずつ量を減らしていく。]
[ 疑問。スプスプイはさみしいのか。]
…… それ は、
[ 徐々に扱いに慣れてきた軽量スプーンを止めて、点滅する表示を見つめた。しかし暫くすると文字が入れ替わり、自答>>8による幕引きが落とされる。
油はモナリザが注いでくれたのだろう。
もしかしたら己より先に補助を終えていたかもしれない姿>>29に、すべての過程が終了した旨を伝えた。]
(40) 2020/08/28(Fri) 07時半頃