[>>31直円は、己の醜いところを愛おしいと言う。
ならばこれは褒め言葉であり、己を赦して愛でる者だ。
頭に伸びる手が、その証拠となる。
>>32直円が言葉を紡ぐ間は、邪魔にならぬよう大人しく控える。
手を濡らす直円の先走りに舌を這わせて、舐め取って。
>>33直円の言葉を一つも漏らさぬよう耳を欹てながら、>>30視線でJの行く先を見た。
そこにあるのはかつての感傷ではなく、僅かに沸いた好奇心だ。
囁かれる愛の言葉には、真紅の双眸を細めて嬉しげに笑みを浮かべて。]
……ん、ぅ、
[>>37顎先を擽る指先に、やはり猫のようにうっとりと目を細めて鼻に掛かる息を漏らした。
すっかり大きく膨らんだものを、口の中に再び収めて、迸るものを飲み干したい。
内側に子種を注がれ、己だけの直円の愛の証を作りたい。
欲は膨れるばかりで、そのどれもをきっと、直円は受け入れてくれる。だからこそ、己も、直円の望むものを差し出したいと、願うのだ。]
(39) 2016/06/17(Fri) 18時頃