95 天国に一番近い島


【人】 放蕩者 ホレーショー

[話のまとまらない集会所を後にする。
真夜中の空気が、頬を撫でていく。

未だ決定をしない古老達。
この調子では、生け贄の量が足りるのが先かもしれない。
そんなことを思いつつも、何故だか焦りは生まれない。

男はただ、事件の収束だけを願っていた。
終わりが来るならば、それで良い。
そして終わりは、必ず来る筈で。

ただその時に、苦しむ者がなるべく少なければ良い、と。
思うのだった。]

(39) 2013/09/07(Sat) 07時半頃

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