[話のまとまらない集会所を後にする。真夜中の空気が、頬を撫でていく。未だ決定をしない古老達。この調子では、生け贄の量が足りるのが先かもしれない。そんなことを思いつつも、何故だか焦りは生まれない。男はただ、事件の収束だけを願っていた。終わりが来るならば、それで良い。そして終わりは、必ず来る筈で。ただその時に、苦しむ者がなるべく少なければ良い、と。思うのだった。]
(39) 2013/09/07(Sat) 07時半頃