[今日の朝ごはんも、おいしかった。
フルートを膝の上にのせて、両手でコーヒーのカップを包むこむようにしてぼうっとしていると、声がかけられて、隣りに人が座った。(>>36)
同じ、機械化の人。自分の現状を悲観して嘆くことがない、一緒にいても疲れない人。]
おはよう。
[朝ごはんを食べているのを、なんとなく見る。おいしくないのかな?
なんとなく、彼のことを思いだしてみる。健康な身体をお兄さんにあげて、だんだん機械の身体になって行っている人。
彼のことを不幸だという人もいるけれど、彼が不幸だと感じていないのなら、違うのだろう。]
[ぼんやりとしていたら、声をかけられた。]
?「もっと」?
病院のごはんより、とってもおいしいけど…
[首をかしげて答えた。
彼は、「もっと」おいしいものをたくさん食べているのかな?と、ちょっとうらやましく思った。]
(39) 2016/05/07(Sat) 17時頃