[懸命に治癒魔法を掛ける。守れなかったと思った命。
ミームを庇って受けた傷。思い出すと、唇が少し震えた。
けれど]
……え? 見てた、のです……?
[思わぬ言葉>>36に瞬く。
ずっと、見てた? ずっと? ずっとって、どこからどこまで? あれ、ミームは何をしたのだっけ。
しばらくあわあわとしていたけれど、泣かせたと謝られると、かちり、と鍵穴に鍵がはまったような感覚がして。胸に詰まっていた言葉が涙と一緒にあふれてきた]
そ、そうなのです!
ミーム、勇者様と一緒にいるって言ったのです!
なのに、ミームのこと置いていくなんてダメなのです! ダメダメなのです!!
[格好良かったと褒めてもらっているのに、そう訴えるミームの顔はぐちゃぐちゃで、全然格好良くなくて。けれど言葉も、涙も、全然止まってくれない。
求められるまま>>37手袋を差し出しながら]
……ミームは、ずっと寂しかったのです。辛かったのです。
[そんな本音を吐き出した]
(38) takicchi 2015/05/03(Sun) 16時頃