─回想:早朝─
[ある程度演奏をしていたが、人が少なくなるとそれも辞め、カウンターに座り呆けていた。隅のソファで身を縮めるレティーシャの事も気にせず、ふと目に涙が溜まってる事に気が付き袖で拭う。目を赤く腫らして、棚に並ぶボトルを肘をついてずっと見つめていた。
どれ程そうやって時間を潰したかわからない頃、少女の悲鳴が聞こえ声の主が駆け下りてくる。扉を叩き衛士達を呼び入れ、それに反応する様に駆け出すレティーシャの後を追い、場所へ辿り着けば、そこには変わり果てたギネスの姿。]
これは……。
[何が起こったのか理解できないまま、泣き叫ぶレティーシャに声を掛けるポーチュラカ、自分はどう声をかけて良いかわからず。
ただ、ギネスと最後に言葉を交わしたであろう人物は知っている。その後に何かがあったのだろうか?会話は途中で去ったので全部は知らない。だが、途中までの会話の内容・ギネスの行動は嫌でも鮮明に覚えている。]
多分…あの子なんだろうね。
[その場にロビンが居れば、目を細めて彼を睨みつけただろうか。]
(38) 2010/05/19(Wed) 16時頃