― 間の世界・廊下→1年3組教室前 ―
[舌同士の、粘膜同士の触れ合いを済ませた後>>31。
自分の胸を掴んだままの帝の手を、愛おしげに軽く撫でて。]
……お仕置きになっているなら、……まあ、いいのかな。
[などと軽く流すと、彼の口から出た言葉は暗に自分の顔の温度を指摘するようで。
嬉しさと居心地の悪さが同居したような苦笑いを浮かべれば、ちょっと声を上ずらせながら]
……そ、その、なんだ。君を2年間も放ったらかしにしたのは事実だからな。
僕にも罰が必要なんだよ。そうだろ?
[それはまるで言い訳をしているみたいで、居心地の悪さみたいな感覚は消えることは無かったけれど。
視線を外して、「いじわる」と言う帝の姿を見るとまたもや抱き締めたくなってしまうがこれもぐっと我慢して、ちょっとばつの悪そうな表情を浮かべて視線を逸らすにとどめておく。
一秒ほど流れる、妙な空気。
それがちょっとおかしくて、笑ってしまう。……はたしてその笑いに呼応はあったかどうか。]
(38) 2015/04/09(Thu) 17時半頃