[あいにく、表出する感情を操ることなんてできない。
彼の自分への対応は変わることはないように思えたけれど、自分から彼への対応は、一時期を境にどんどんと悪化する一方。
今に限らず、他の視線を考える余裕だって、ない。]
……部屋割り、乗り遅れちゃうんじゃないっすか。
俺ヤですよ、こんな寒いんにあぶれるとか。
[彼から逸れた視線は、その肩を越して盛り上がる面々へと。
石動やジャニスとの会話>>2>>5>>9も聞こえてはいたから、尚更会話の辿々しさが喉に掛かる。
ならば彼も大部屋に向かうのだろうかと、考えて。]
………二人部屋、
[一人で使ったら駄目かなぁ。
手のひらを返した思考は拗ねめいて。
この大所帯ではあまりに我儘じみているようで、出し掛けた言葉は曖昧に濁って留まったけれど。
それでも自分から会話を断ち切ることさえ、上手くいかない。
行き場をなくした視線を遮るように、前髪に手を当てて、額に押し付けた。]**
(38) 2015/11/12(Thu) 02時頃