― 早朝 ― ……ン。[頭を搔いて、目を射る朝陽に瞬きをする。火は消えていた。 ススムはどうしていただろうか。 早めにここを離れるべきと考えていた。] ……もうちょい、話したかったねェ[例えば正月の餅つきだとか、(――極道だって、いつも血と怒号にまみれているわけではない) そういう、平和な話だ。 「一度経験してみたいです」と微笑んだ>>26顔を思い出しては 敵だという事実に溜息。 もしかしたら比較的言葉を交わした李や茶堂や 中国人らしき長髪の男も敵なのかもしれないと思うと、 ちょっと気が滅入った。 通信では彼の面白い男の声はしたのだが。]
(38) 2015/03/06(Fri) 12時頃