えー?なんでだよ……あ、そうか、ミナカタの術とかそういうのだっけ?
[断片的にだが、この医師の特性もケイイチは把握していた。毒に強い家柄だとかで、その繋がりで一平太先輩とも仲が良くて羨ましかったとか。
もっとはっきり知っておけと後から取り憑いた魔はジレンマに陥ったが、先程の黄色い液体が彼の術で生み出されたのだとすれば合点もいく。
なるほどなるほど、と一人で勝手に納得して、言われるままに冷蔵庫からペットボトルを取り出した。
冷たいプラスチックに掌をつけると、魔力を送り込んで毒を溶け込ませる。見た目も味も変わらないが、経口でも皮膚からでも、摂取すれば体内の毒が暴れ出す筈だ。]
先生も大変だなー?
[薄く笑いながらボトルの口を開けて差し出す。
そのまま受け取るなら事態を見守るが、笑みから何かを勘づかれてしまうようなら、頭からかけてやろうと算段しながら。**]
(37) 2018/03/01(Thu) 13時半頃