(潰し…………きってやる!)
[ゴブッ、と口から血のような緑色の体液を垂らしながら、自らの下にいる>>27>>28男を圧殺しようとする。
大振りの剣も使えまい。先の程度の雷を連発で食らった所で、死ぬのはこいつの方が先だ。]
[だから自分の下で動く男を、ただ痛みに踠いているとしか見ていなかった。あるいは、今更何も出来ないと。]
[だから、電撃が身体を走るのは予想内だった。
想定外は、その雷撃の威力と……その結果としての燃焼。]
[声にならない声を響かせ、咄嗟。背中に背負う形になっていた木の繭ーーー今では殆どが火に包まれているそれを、身体から引き剥がすために身体を、子供の身体に戻す。]
[それでも、己が身を焼く炎を消すことは出来ない。]
(このままじゃあ……しんじゃう…!
だ、け、、、ど。)
死ぬより、殺せる方が……ずっとマシ!
[炎に包まれたまま、子供は、ジャンプすると両の足で眼下の男を踏みつけようとした。
(37) 2015/09/20(Sun) 22時頃