― 混沌/預言の歪み ―
[アマネ・カザミヤは本来の預言では『まだ死なない』存在である。
"王がその御声を取り戻せし後。
王の騎士は王を導き、光の外へと逃げ出した"
"アマネ"は確かに、『王』と共に聖堂を脱出し。
その後、闇抱く者が集う場所に君臨する『王』をその傍らで助け支える。
『王の騎士』として、この戦いを死す時まで戦い抜く運命が待ち受けていた。
"王の騎士は、聖なる光の渦を押し退け
光の祝福より 唯ひとりのまだ見ぬ王を選んだ"
そもそもだ。"アマネ"は本来、数年前にルンフィアの特務部隊を『退けた』のだ。
確かに絶望的な数の差、力。しかし"アマネ"は最終的に彼らに勝利したのだ。
その才と力、未だ見ぬ、『王』を信じる彼の心が、奇跡の勝利を手繰り寄せたのだ。
然しゆるやかに、この預言が違えられた事が、預言をゆがめる]
(37) 2014/08/20(Wed) 09時半頃