[一族から離反したのは今から200年も前だったか・・・。私はまだ50にも満たない本当のガキだった
深く考えない性質なもんで、どうしてそんなことをしたか私もよく覚えちゃいない。ただ一つ、言ってみるとしたら・・・恐らく"反抗期"って奴だったんだろうな
それから9年前までこの風の能力を使って世界を見て回った。人間に混じって剣を習ったり、蛮勇にも他の獣に挑んで痛い目にあったりもしたかな。・・・・・・実に濃くて、色鮮やかな日々だった]
["がっこう"については他の獣や風の噂から聞いてるし、"少女"がどれだけ重要なのかも私は本能で知っていた
だから数えて250になる頃に此処へ来たのも必然、って奴なんだろう]
[此処の日々は言ってしまえば"退屈"そのものだ。血や火の臭いなんて全くしない。自然と太陽の香りだけがそこにあった
けれど不思議と嫌な気分じゃないのは、きっと私の生まれ持った種族のせいだろう。・・・・・・狼だってのに穏やかが好きってのは色々気に入らないけどな]
[此処に来て色んな仲間に会ったし、色んな少女にもあった
そんな日々ももうすぐで終わろうとしている*]
(37) 2015/10/05(Mon) 01時半頃