[>>+32 満たされた、確かにそんな気分になったのに、
彼が言ったように先が無くなるなんて、そんな風にはならなかった。]
……あなたのことが知りたい。
ねえ、もっとあなたのことを教えて。
[例えばどこか懐古めいたあの時の眼差し、
同じ病を煩っていて諦めることに慣れたその理由、
欲したそのぬくもりだけで、全てを知ったようなそんな気さえしていたのに。それを与えられたら、まだ何も知らないと感じてしまった。
知っていたのが冷たい躯だけであろうと温かな手だけであろうと、
2つの間に何の差異があるのだろう、ただ中身を知らずに欲してた。首を振る、それが悪いことだとは思わない。]
[炎に焼けた赤い靴]
[望んだことが、罰当たりで狂気の沙汰だと言われても――]
……あなたに恋を、してるんだ。
(36) sen-jyu 2011/06/30(Thu) 03時半頃