―廊下―
[背後に何かを感じて振り向くと、そこには、信じられないようなものを見る目でこちらを見るミルフィ>>32の姿があった。
それを認識すると、…は弱々しい、今にも泣き出しそうな笑顔を作る。]
……ジリヤちゃん、居なくなっちゃいました……。
油断、してたんです。ジリヤちゃんには十字架、渡してなかったのに……。
これから、皆さんに、相談に行こうと思って……。ジリヤちゃんにもし家族が居るなら、遺体は引き渡した方が良いと思いますし……。
私、ジリヤちゃんのこと、何も、知らないから……。
[そこまで行って、言葉が詰まる。枯れたはずの涙が、また滲んできた。
その反応だけを見れば、…のそれは、正しい反応に見える。抱えた友人の遺体さえ無ければ。]
……全然、お話できないまま……。こんなことになるなら、もっと、もっといっぱい、お話しておけばよかった……!
[そう言ってぼろぼろと涙を流す…は、まさか目の前の人物がこの惨劇を引き起こしたなんて、微塵も疑っていないように見えた。]
(36) 2014/11/13(Thu) 00時半頃