[質問の答えを聞いて、長い間。彼>>20の人柄はそんなに知らないわけではない。捜査の手掛かりということはきっとこのゲームは何かの事件に関連しているのだろうか。少なくとも彼は他の参加者よりもゲームの情報を握っていても可笑しくはないのかもしれない。――或いは、
彼がこのゲームの主催者、なんて可能性もまだ切ることは出来ないだろう。]
……そう。
それが、征ちゃんの願い?
[見定めるような視線を向けて、短く返事を。自身の願いだって私利私欲に塗れていて人に堂々と話せるものなんかではない。それに対して彼は“終わらせたい”とはっきり言うものだから少し羨ましくて。
続く言葉にも大した反応も出来ずに]
残念だよ、幼馴染にそんなこと言われるなんて思ってもみなかったもの、
[その言葉は紛れも無く本心で。こんな運命を背負わされていなければ、もっとマシな再会は出来たのではないか、と考えてみたりもするけれど現実は何も変わらない。鈍く光る彼の瞳を直視して、いい加減現実と向かい合わなければ、と自身に言い聞かせる。もう逃げるのは終わりにしよう。]
(36) 2014/12/12(Fri) 19時半頃