66 女人禁制喫茶店の秘め事


【人】 放蕩者 ホレーショー

 …今は特定の誰かと付き合ってるわけじゃないんだ。

[という話でもしていただろうか。
そもそも、そうであるなら遊び分けるなんて器用な真似は
できるタイプの青年に、とても見えないが。]

 俺も、仕事が特殊っていうか。 

[コースターにジョッキを預けて。
昼間に話をした仕事の事を指しながら、肩を竦める。

深くソファの背もたれに体重を掛けると、微かに軋む音。]
  
 …長期出張になると一ヶ月くらい帰って来れないから、
 特定の恋人ってあんまり作らない主義、でね。

[横目で見るエリアスの顔は、少し赤かっただろうか。
屋外での仕事が多めの自分に比べると、
青年の白い肌は、多少のアルコールでも色付くようで。]

(36) もちもち 2012/12/22(Sat) 19時半頃

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