…今は特定の誰かと付き合ってるわけじゃないんだ。[という話でもしていただろうか。そもそも、そうであるなら遊び分けるなんて器用な真似はできるタイプの青年に、とても見えないが。] 俺も、仕事が特殊っていうか。 [コースターにジョッキを預けて。昼間に話をした仕事の事を指しながら、肩を竦める。深くソファの背もたれに体重を掛けると、微かに軋む音。] …長期出張になると一ヶ月くらい帰って来れないから、 特定の恋人ってあんまり作らない主義、でね。[横目で見るエリアスの顔は、少し赤かっただろうか。屋外での仕事が多めの自分に比べると、青年の白い肌は、多少のアルコールでも色付くようで。]
(36) もちもち 2012/12/22(Sat) 19時半頃