― 食堂 ―
おはよーーー!ねえ、ちょっと、まだご飯ある!?
[騒々しい声がやってきたのは、ミッシェルが食事を始めてから少し後の事。
声の主は眼鏡をかけた金髪の少女で、寝癖ではねた髪によれた服は、わかりやすく”寝坊しました”という格好だ。
食堂へ入るなり、少女――ベッキーはまずテーブルの上を確認して目を輝かせた。]
わお!あるじゃなーい!
良かったわー、もう終わっちゃってるかと思ったわー。
なになに、今日はトマトスープ?
最高だわー、さすがだわー、冬の朝はやっぱスープが無いと。
[ひとしきり感想を述べるとベッキーはテーブルに向かい、ミッシェルの対面の席に腰をかけた。
そしてフォークでサラダのプチトマトをぷすっと刺して。]
っていうか、ミシェってばなんで起こしてくれなかったのよぉ。
[拗ねたように口を尖らせた。]
(36) 2013/02/02(Sat) 21時半頃