―― タツミの電話を受けて ――
[ダミー商社の店長は雇われである。
指示のあった品を発注し、届けば倉庫に納品する。
そうして必要となれば倉庫から受け取り手に渡していく。
それだけで金を得られるのだ。
誤魔化しなどさえ行わなければ、安全に稼げる仕事は彼で四代目くらいの店長となる]
『はい、はい――いつもお世話になっております。
その種類と量で問題ありません。
追加でアルカリ性の薬剤も、それはあればでよろしいので』
[>>28今回の雇われ店長は、ただ言われたままに仕事をする。
それはある種の美徳でありこうした仕事に最適な人材であった。
タツミが告げるままの量をそのまま買い上げ、
量が多いならば運搬にと、いつも頼むピスティオに連絡を取るだろう。
彼が忙しいならば後任を。 引継ぎ前であれば最後までピスティオに発注をするのが筋というものだろうから*]
(36) 2018/12/02(Sun) 17時頃