【人】 手妻師 華月斎

　あんたはその劔で何を成すつもりだ？

[問い掛けるのは、担い手となるモノへの意思。]

　なんで知りたがるかって？決まってるじゃないか。



　打ち手には担い手が振るうに相応しい劔を打つ責任と、”その持ち主が正しくその劔を扱ってくれるか”知る責任がある。

　その劔の目的を聞かなきゃ……打た…ない……。

[言い切ったあと、否、正確に言えば最後は止まりながらではあるが。
客人が語るその目的を聞きながら、不思議な感覚に陥る。]

（打った劔をどう扱うか…それは俺の責任じゃない…いや、違うよな。
俺の責任だ…なんでこんな違和感が……。）

[迷いながらも、一度だけ首を振ればその新たな担い手に笑って答える。]

(35) りおん 2012/08/20(Mon) 00時頃