[ナユタ>>33の言葉に大きく首を振る。毛先がぱらぱらと宙を舞った。] 違う。違う。何も、何もなかった。 それだけは――信じてほしい。[乱れた髪は瞳を外に晒して。それすらも気にならない程に、真剣な表情でナユタを見つめる。] ――っ。[瞳について触れられれば、びくりと肩を震わせて。後ずさる。後ろへ、後ろへ、少しでも離れようと。] それ、じゃ……。[ナユタの声を最後まで聞くまいとするかのように、背を向けると当てもなく走り出した**]
(35) 2013/06/07(Fri) 19時頃