―5月9日午前9時、役場前―
>>30
[彼女が感染者にしろ情報を持つだけの一般人にしろ、囲まれる理由はわかっている筈だ、と。例え何故自分に行き着いたのかまではわからずとも、その『理由』には思い当たるだろう、と。
浮かぶ白々しい笑みに嫌悪を示すように顔を顰めた]
そりゃどうも
つーか、まだ何もしてねぇんだけど?
俺はお話が聞きてぇだけだよ…重要参考人として
悪いが呑気に挨拶してる暇はねぇんだ
話の内容によっちゃ急いで手配しなきゃならねぇ事もある…と、ここまで言ってシラ切るなら、探られちゃ痛い腹があるって判断するぜ
[銃は上着の下、一見それと分かるかどうかはいざしらず。
言葉に隠しようもない刺が見え隠れするのは、先日の会話を思い出すからだ。
大事な相手を守りたい、それはいいだろう、自分とて同じだ。
けれどその影で犠牲になる誰かの事を――考えもしない発言には心から苛立った。
取り敢えず先日と同じ場所へと示すよう、物陰へと視線を向け]
(34) 2013/08/05(Mon) 01時半頃