―朝/灯台―
[朝、また電子音で起こされる。
見張りの件については申し訳無さそうにしながら、自分の能力は攻撃や防御面ではいいが、些か近距離にしか対応出来ない。対応できる手段があるのならば、とお願いしただろう。
また誰か死んだのか。そう思わないといけない状況が嫌になる。
ただ、そのメールは死亡報告より、もっとある種タチが悪いが。]
……俺が、ゲームを一度だけでなく二度…?
つーか、特権ってなんだよ…。一度だけなら死なないってさ。
[その分、死亡ノルマを達成してくれるのは有り難いけれど。命のストックは二つ。それでも、自分から死にたいもんじゃない。]
……何か、騒がしいな。
[廊下を走る様な音に、上半身を起こしては意識は扉の外へ。
いつでも武器を取り出せるように端末を左手に。ベッドから降りた後、扉を開けて。そういや、春さんやあのオッサンはどうしたんだろう、とその姿を捜そうとするか。]
(34) 2014/06/15(Sun) 13時半頃