68 熱砂の絆


【人】 掃除夫 ラルフ

[使用人が呼びに来る。
 まじまじと見つめた手を離した。]


 部屋の準備が出来たようだよ。

 ……その白い子。
 籠を用意させるか? それとも。


[仮の部屋へとゆるりとした足取りで向かう。
 牢ではないが、上の采配があるまでは質素な部屋だ。
 着替えを始めるまでは、仮部屋の扉に凭れ、拾った行き倒れと言葉を交わすつもりだ。]

(34) 2013/01/11(Fri) 00時頃

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