─ 月色の扉の前 ─
[主の軽装は、己と妹に対する信頼の証>>13。
それを確かに受け止めながら、『ずっと頼りにしている』という言に男はほんの少しだけ眉を寄せた。
己が告げる今だけという言葉を理解しながらも、ずっとと告げてくれる甘い部分のある大切な者。
応えられぬ代わりに、一度その榛色の前髪を指先で梳いてやる]
エントランスホールなら迷わず着くだろうか。用が終われば、俺はそちらにいよう。2人は、好きにしていてくれ。
少し休める場所があれば、そこで休息を取るのもいいだろう。
……待ちぼうけするのも、俺は構わないよ。
[主と妹を窺いながら、用事が済んだ時に落ち合う場所を決めておく。
2人に休息を勧めたのは、トレイルの美点と思える人懐こさから来る、現状の消極さ>>2:14を予測して。
もっとも、どうするかは彼ら次第だけど]
(33) 2014/07/15(Tue) 16時頃