[周囲を見渡すと、皆それぞれ何処かへ移動しているらしい。階段の方に人の気配を感じる。
そうだ、私もベッドをどうするか確認しないといけない。
もし間違えて自分のベッドではないところに寝てみろ。初対面の相手に煙草臭いだの加齢臭だの言われてたら、私の繊細なハートに傷がつく。これでも自分では気をつけて清潔にしているのに……うん、今日は寝起きの一服はやめておこうか。
どうか、同じ二段ベッドを使用する相手が心優しい人であって欲しい。
そんなことを天に祈っていると、甚平を来た男がふらふらしているのが見えて、声をかける]
少々お尋ねしたいのだが、このブランケットをかけてくれた親切な人は君かね? それともオーナー?
[羽織っているブランケットをひらひらと振って尋ねた。
男はやけにこの場所に馴染んでいるように見える。確か、チェックインの時にも見かけたはずだ>>0:39]
(33) 2017/07/06(Thu) 16時頃