[クラス分けの掲示も確認し、渚と城前、他にも見知った名前と同じクラスであることを知れば、ひとしきり喜んで。
渚や城前が別行動をとるようであれば一人で、一緒に教室へ向かうようであれば一緒に、2年の教室へ向かうだろう。
校内には、見慣れぬ男子の姿が少しばかり、増えていただろうか。
学校の統合を大して気にも留めてはいなかった…だが、これは案外、楽しくなりそうだ。そんな風に思う。
教室にたどり着き扉を開ければ、稲庭同様、真っ先に目に飛び込んだのは沙耶の活けた花>>0:4]
……お。
[新しい教室での見慣れた光景に、自然、口元が緩む。
何の変哲もない教室に、美しく活けられた、鮮やかで優しい季節の花々たち。花の種類は大して分からなかったけど、それは、彼女……一之瀬沙耶なりの、新しい生活をともにする者たちへの歓迎の色のように…には思え、教室に沙耶の姿を探す。
彼女はちょうど、自分の活けた花のスケッチをしていた頃だろうか。>>0:126]
あ、いた。おっはよ、サヤ!
花ありがとー。相変わらずセンスいいよなー、綺麗。
[元気よく、彼女に手を振ってみせた]
(33) 2014/10/15(Wed) 18時頃