……ふうん?
[>>15ふてぶてしく負けを認めるキルロイの方を、ちらりと見て笑う。
首や鼠径部の紋は、触れなければ効果は無い。しかし舌は、キスは元より、喋ることや飲み食いすることですら発情を促される。
まともな生活が出来なくなる、淫魔にふさわしい呪い。
そんなものを付けられても、自分を犠牲にして足掻こうとしている。自分が耐えるから被害が広がる──そう唆したのは己なのだから、当然分かっていた]
そんな眼で言われても、ちっとも勝った気がしませんね。
まだ随分と余裕に思えますが。
何よりそちらには、まだ戦える戦力が残されているではありませんか。
[廊下に逃げたベネットの方を向いて、微笑んで]
決して折れることのない、鋼鉄の意志を持つ対魔忍がまだ残っている。
彼を残して悠々と貴方を愉しむだなんて、心配で夜も眠れませんねえ。
[ついぞ眠りを知らない魔物は、大袈裟に煽るように告げる]
(32) 2016/06/17(Fri) 16時半頃