― 客室 ―
ええ、ありがとう。
[笑みを浮かべたリー>>1:130ににこりと返す。
着替えのとき以外は一緒にいるというような言葉に、問題はないとばかりに頷いて。
自分で刺したという傷のあったところ>>1:132をじっと見る。
たしかにキズはちゃんと塞がっているから、そう心配するほどのものではないのだろうけれど。
みていない場所で傷つくリーが心配なのは仕方ない。
大丈夫だとは分かっていても、つい治癒の魔法代わりに撫でて]
そうね、リーもできること増えているものね。
でもやっぱり、心配なのよ。
[今までの付き合いで、ラディスラヴァが何かを失くしたことがあるのは気づかれているだろう。
子供を気まぐれに拾ったのも、優しさだけではなく。
大切にしていたものがいなくなった寂しさは200年で薄れていたけれど。
今また大切にしているものがいなくなるかもしれないという想像はしたくもない]
(32) 2018/03/21(Wed) 22時頃