― 深夜・私室フロア→共同フロアへ>>18 ―
他に爆発物…部隊長が赴きそうな場所に、
仕掛けられてないかと気になってね
あの人、居場所をぼくらに明かさないだろ?
一応念には念を、ね……
[皆の安否を確かめる、と意向を聞けばそれも最もだと。
あの男はヒトであるが故に表にも居住を持っているし、自分達のようにオフの時間も必ず此処で過ごす義務には縛られていなかった。
彼の動向をドールに探らせれば、探っているという行動自体がまず当人につつぬける。
隠匿しながら所在を確かめた上、ドールで間接的殺害を狙うのは、呪術の重ねがけの可能な上位術師の分野範囲で。
今回の殺害失敗は、男の研究内容を知る者にとっては、ヒントになり得るもの。
古株の分類に入る吸血種に限り、既知の筈。
部隊長に対しては、入隊当時、危険思想者の疑惑で厳しい懲罰を受けてから、細心の注意を払い感づかれないよう努めているが。
――それじゃあ、そちらも宜しく、と添えて二人から離れた*]
(32) 2014/01/29(Wed) 12時半頃