【人】 公証人 セイルズ

　うんうん、気にしないで良いんですよ。

[受け取ってくれた手に、ふふ、と笑う。>>29>>30
暑い中、この若者がどの位ここにいたかはわからないけれど、麦茶も彼に飲まれたほうが嬉しいだろうと。

顔を覚えられていないのは些細な事。だから。]

　ああ、叶君。
　僕は開発部の人間ですよ。
　でも、目立つ訳でもなし、急には思い出せないよねえ？

　商品開発部の、居鶴です。

[困らせてすみません、と笑った。
社内で時折見かける、若手でありながら少しそう見えない彼の認識と、]

　もしも疲れているのなら、あまり無理しないでくださいね。
　ここはそれほど人が来ないから気を抜けるけれど、出来るなら、屋内で休んだほうが良い。

[ぼんやりとしていた事、此方の麦茶への遅れた反応を鑑みて言葉を続けた。]

(32) 2018/08/09(Thu) 19時頃