君が選ぶ道は、君にとって必ず正しくなる。
…それで君が後悔がないと言うのなら、それが正しい道だよ。
[今度は彼を見ずに。彼の欠けている手首を見ながら。]
ふふ、ボクももっと、センスのいい手枷と足枷がほしかったな。
[ボクは彼に微笑んでみたけれど、彼はどうにもその表情にならないようで。
作り笑いができないのは元からかな。それとも、ボクだから?そんな彼からもうひとつ、ボクに問いかけ。]
…死んでもいいくらい、食べたいものか。
[今ボクはどんな顔をしてるだろうか。
隠すこともない、人という仮面の下にあるボクの顔はきっと、無表情だ。]
今はないね。
そう思っていたものなら、さっき砂になってしまったよ。
[それは、ボクを殺人鬼と思っている彼にはどう映ったろうか。
彼が何処かへ行ってしまうのなら、ボクは止めない。それがきっと、彼の正しい道だから。*]
(32) 2015/04/09(Thu) 17時頃