−朝/ハッフルパフ談話室−
[オスカーは、一人走っていた。長い廊下を、ひたすら。廊下の両端には、積み重なるように死体の山。後ろからは、仮面を付けた奴ら。逃げても逃げても死体は悲しげにオスカーを見つめ、仮面は追い掛けてきた。まるで、永遠に逃がさないとでも言うように]
……っ!!…っは、ゆめ…?
[跳び起きると、そこは見慣れた談話室だった。パチパチと暖炉の火が爆ぜる音しか聞こえない]
[昨夜はなかなか寝付けなかったが、何時の間にか眠っていたらしい。どれ程眠ったのだろう。悪夢がちらつき、見渡せば探していた姿]
れ、レティーシャ…。
[小さく名前を呼んだ。暖炉の音に消されてしまいそうな程小さな声だったが、彼女は振り向いてくれただろうか。何か言ったのならばやはり小さな声で返し、起き上がる。眠ったお陰で、疲労は少しだけ取れた]
(31) 2015/02/08(Sun) 16時半頃