[チャールズの自室に行けばチャールズに会えただろうか。会えたなら、いくらか話をしたあと「忘れ物をしたから」と職務室に向かっただろう。会えなかったとしても、一人忘れ物を思い出し職務室に向かったに違いない。
職務室の自分の机から今日の授業に必要な資料などを確認していると、>>20戸が突然開かれ大声が響き渡る。]
どうした、なにがあった…!
[確かノックスといったろうか。昨日の今日である、この生徒の声の調子にただならぬものを感じ取って冷や汗が頬を伝う。
混乱しているであろうノックスを宥めて話を聞き出す。どうやら今度はセシルが犠牲者となってしまったらしい。
ノックスには職務室でじっとしているように伝えて、自分は事務局に走った。
しばらくして昨日のサイモンのようにセシルの部屋に聖水が撒かれ、棺が運ばれた。たぶんこの後、サイモンと同じく土葬されることなくセシルの遺体は火にくべられてしまうのであろう。
ヴェスパタインは力なくその様子を見ていることしかできなかった。]
(31) 2014/06/25(Wed) 14時半頃