―夕方/大衆食堂『森の真珠』―
申し遅れました。私はカリュクス・カルペディエム。
彼女の言うとおり、教会の者です。
医師ではありませんが、お役に立てると思います。任せてくださいませんか。
[オーレリアの後押し>>27もあり、カリュクスの申し出は受け入れられた。
さっそく横たわる少女に近付けば、知った声がかかり>>29]
……トレイルさん。ありがとうございます。
まず私が診ますから、なにかあれば、お願いします。
ああ、濡れた服を替えなければいけないので、あとで彼女を運んでくださいますか。
[と言ったときには、着替えを持った女性がそばにいただろうか。ここで着替えるわけにもいかないから、別室を用意してくれているはずだ。
しかし先にからだを楽にした方がいいだろうと、治療の方を優先させる。
こんなとき男手があると助かるので、トレイルの申し出はありがたく受けておいた。
……おそらく彼の言葉の裏には、「そんな状態で無暗に力を使うな」と、そういう意図があったのだろうけれど。
それには気付かないふりをして、ソファの方に向き直る。
こうしなければ、カリュクスの存在意義などないのだから]
(31) 2017/08/13(Sun) 17時半頃