[暫くそうしてから、アプリを閉じる。
胸の奥、異物感にも似た靄は、見ないふりして立ち上がった。
なんだか、さぁ。
……いっそのこと、ほんとうにしてしまおうか。
2班で遊ぶ約束と、それから、山。
うん、やっぱ。これだけじゃあまだ足りないな。
あと、何と、何と何を加えたら、小さな嘘は本当のことになるだろう。
朝飯を食べて、着替えて、支度を済ませれば、学校へ。
今日は、教室へ真っ直ぐ向かおうと思う。
もしかすると、朝から、2班のメンバーが遊びの計画について話しているかもしれないし。
そしたら「ついでに、男子だけでもどこか行かない?」とか、聞いてみようか。別に、クレープ屋じゃなくたって構わない。]
いってきます。
[家の外、踏み出した途端、日差しの眩しさに目がくらんで立ち止まる。
その一瞬が過ぎ去ってから、学校まで20分の道のりを、歩き始めた**]
(31) 2016/04/10(Sun) 12時頃