[こんなことになってしまったのは、
ふくれにふくれた磁場嵐が原因でした。
元々、身分を照らし合わせるものひとつなく
ぽっとこの世に現れてしまったような人です。
正式な身分証を手に入れる経緯も踏んでこなければ
生きるのに困って、良くない事にも手を出してきています。
今のところ、彼の身分を証明するものは、どれもこれも、
うそっぱちの、よく出来たまがい物ばかり。
星間の通信手段が、必要分生きていれば、
今回もちゃあんとどこへなりと渡れる手筈だったのですが…
エフは時計を見遣ります。
場合によっては捕まるかもしれないのですが、
のんきに、これは年越し前までには
アースには間に合わないかもな、などと考えていました。
けれど、船をそこで止めてくれと、ごねる事はしませんでした。
ひとつ、理由が出来てしまったのです。>>3:68
どうしても、ブルーフォレストには、
定刻通り到着すべきでした。]
(31) 2015/01/08(Thu) 05時半頃