―回想―
……月、か。何だか畏れ多いな。
[>>14色が薄い、と言う大塚に成る程、と納得する。別段染めた訳でも、カラコンを入れてる訳でも無い。唯、外国の血が多く出てるのか全体的に色素の薄さが有る事は此れまでも指摘された事があった。
其れでも夜に浮かぶ月を例に挙げられては呆れる事はしないけれど、少し気恥しくなる。その感情と同時に出て来るのは――、正反対の太陽の様な。]
(……なんでアイツが出て来るんだ)
[流石に人前で何でもないのに首を振って幻影を追い出す様な真似はしないが。脳裏に浮かんだ笛鳥の顔をさっさと忘れる事にして、誤魔化す様に、行儀を注意すれば勘付かれるだろうか。]
……スプーンを咥えた儘は行儀が悪いだろう。
待っているから、さっさと食べてしまうと良い。
[食べ終わってから覗く、という彼女に『分かった』と一つ頷けば、そう告げて食堂の入り口に待っていただろう。]
(30) 2014/04/10(Thu) 21時半頃